まだ実家に住んでいた頃の話ですが、実家はマンションに住んでいました。
ペット可物件だったので、猫を飼っていました。とても人懐っこい猫で時々中庭にも出て遊んでいて、同じマンションの住人にも可愛がられてとても幸せに暮らしていました。
と、思っていました。しかし、隣に住む60代と50代の姉妹に酷く猫が嫌われていたこともあり、悩みは尽きない
という感じでした。極力、猫を外に出さないようにするしかありませんでした。
ところが、あるとき隣の住人がうちの猫をベランダつたいに誘っているのが見えました。
すごく嫌な気がしましたが、他のマンションの住人たちには可愛がってもらえていたので、そのまま送り出しました。それが間違いでした。
その数時間後、うちに戻った猫の顔面は血で汚れていました。急いで病院に連れて行くと、顔面を鈍器かなにかで殴られて大怪我をしているという診断でした。
よもやこんなことがあるとは衝撃でした。隣の住人がうちの猫を誘っているのは見ましたので、確認に行くと、しらばっくれて話になりません。
猫の方は治療のかいがあり全快しましたが、そのままそのマンションにいるのはかなり危険に感じて、引っ越すことになりました。
いくら猫が嫌いだからといってペット可物件に住む我が家の猫を故意に大怪我させるなんて、到底許せる問題ではありませんでしたが、隣人の常軌を逸した雰囲気に臆した部分もありこちらが引き下がる結果になりました。
そこは最後まで戦うべきだったかもしれないそんな風に思うこともありますが、その時には逃げるが勝ちということしか我が家には考えられませんでした。
転居先は大家さんも猫好きで、近所にも猫が多く幸せに暮らすことができました。