今は、テレビでも良くいじめの問題について話し合っている番組がありますが、自分の意見としては、いじめはそんなに簡単になくならないと思っています。
自分もいじめにあっていたから良く分かるのですが、いじめを見てみぬふりをしている人がたくさんいるのです。自分は、学生の時にいじめに合っていましたが、そのときはとても辛かったです。
まず、学校に行くと、朝礼の前に呼び出されます。そして、誰もいない教室でリンチにあうわけです。後ろから羽交い絞めにされて、机の上からとび蹴りをされたり、おなかにパンチを入れられたり、それはもう散々な目にあいました。そのときに見ていた先生や生徒もいるのに、何も言いませんでした。
いじめにあっている自分は、助けてもらいたかったのに、何も言ってくれないのです。もしもそこで、自分がさからえば、もっとひどいことをされると思い、何もできません。
自分はあまり頭が良くなかったせいか、いやでも学校に行き続けました。毎日のようにいじめを受けていて、そのうちに、身体にあざがたくさんできるようになったのです。ある時、自分の祖父と一緒にお風呂に入ったときに、この怪我は何かと問い詰められました。
祖父の勢いに負け、いじめに会っていることを言うと、すぐに学校に飛んで行き、担任の先生を問い詰めたのです。それもすごい剣幕だったので、先生は泣いていました。
先生が、生徒に話をしていると、女の子の生徒がいじめていた男の子達を引っ張ってきました。そこで、初めていじめに会っているということが、担任の先生が認識したのです。そのときの先生は泣いてお詫びをしていました。
それから数ヶ月くらいは、祖父が学校まで迎えに来てくれて、いじめられないように保護してくれました。そのうち、いじめていた男の子達も、何もしないようになって、一緒に遊ぶ仲になりました。祖父には本当に感謝しています。