浮気・ストーカー被害事例公開 【探偵物語】

被害者続々!浮気・ストーカー・盗聴・盗撮・いじめ・その他トラブルを全て公開します。

ストーカー被害は他人事ではない

始めはちょっとした違和感でした。出勤してデスクに着いたらなんとなく景色が違うというか、誰か他の方の席についてしまったような落ち着かなさを覚えました。

数日後、出勤してみるとデスクの上には片付けてあったはずの筆記用具が一本出ていました。


以前勤めていた職場では、デスクの上に私物を置いて退室することが禁じられていたので、片付けて帰る事が習慣化しているので、仕舞い忘れの筈はありませんでした。


その時にはまだ、帰宅後に誰かが勝手に使ったのだろうと思っていました。最初に違和感を感じてから2週間程たったころ、今度は自宅に違和感を覚えました。


外出先から戻って玄関を入った瞬間、空気の乱れとでも言うのでしょうか。


見た感じでは出かける前と何かが違うわけではないのですが、なんとなく不安で仕方が無く、すべての戸締りを確認して回っていたときに、近所の方から訪問を受け、最近ゴミ置き場が荒らされることが多いと知らされました。

それから3日後、差出人のない封書がポストに入っていました。宛名は間違いなく自分なので開封してみると、便箋8枚を使って綴られた、事実に沿った私の行動記録と、手紙とは呼べない一方的な感情の羅列があり、そこでようやく自分がストーカー被害に合っていると気づきました。

それからは1日おきに切手の貼られていない手紙が届くようになりました。カメラや盗聴器の類が仕掛けられていないか心配で、部屋中をひっかきまわしてみたり、突如襲ってくる恐怖心に部屋の隅で縮こまってみたり、通勤や買い物途中では周囲が気になり落ち着かない毎日を過ごしていました。

最初に違和感を感じた場所がデスクである以上、相手は職場の人間である可能性が高く思えたので、同期入社で比較的仲の良かった同僚に相談をしたところ、ボディーガード代わりに出来る限り行動を共にしてくれるという事になりました。

その甲斐あってか身辺の違和感や手紙攻撃も無くなり、ストーカー行為も収まったようなので、時間を割いてくれた同僚にお礼を伝えた所、「婚約者の安全を守るのは当然のことだ」と言われました。婚約どころか交際の事実もありません。

頼った相手がまさかのストーカー本人でした。あまりにも怖すぎましたので、そのまま人事課へ行き、事情を説明して退職することになりました。


会社の配慮で引継ぎ期間は2日だけで済ませてもらいましたが、その2日間の恐怖と苦痛は今でも忘れられません。

どこからバレるかが分からないので、転居先も誰にも教えられませんでしたし、近すぎてはどこで出会ってしまうか分かりませんので、全く見ず知らずの土地に移る事になり孤独感が募りました。

ストーカーにさえ出会わなければ、どんな人生を送っていたのだろうかと、無駄だとは思いつつも考えてしまいます。